製品案内

手縫い仕様 電子根巻きボタン付けミシンAMF Reece EBS Mark II

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“本物のハンドステッチ”を創り出す 手縫い仕様 電子根巻きボタン付けミシン

  • EBS Mark Ⅱは、“本物のハンドステッチ”を創り出す AMF Reece 社の独自技術機構により、両端が針先で中央に針穴がある針を上下 2 つの針棒の間でキャッチ・ボールのように移動させ、テーラーの手縫いの場合と全く同じように糸が 1 針毎に素材を貫通してステッチを形成します。
  • AMF ReeceのEBSマークⅡ電子根巻きボタン付けミシンは、解像度の高いタッチパネルのスクリーン表示、電子制御による糸のテンション、根巻きの高さとステッチの深さは電子プログラム制御。そして特殊専用糸が不要で一般普通糸が使用できるなど数々の新しい特長を兼ね備えています。
  • AMF Reece独自のハンドステッチ技術とのコンビネーションにより、市場におけるこの種の唯一の機械を生み出しました。
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独自の機構で、“本物のハンドステッチ”を創り出す

両端が針先で中央に針穴がある針を上下 2 つの針棒の間でキャッチ・ボールのように移動させ、テーラーの手縫いの場合と全く同じように糸が 1 針毎に素材を貫通してステッチを形成します。

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一般普通糸が使用できます!

専用の特殊ワックス・コーティング糸(蝋引き糸)のみが使用できる従来のモデルと異なり、EBS Mark IIでは、一般のポリエステル糸で番手30-70を使用することができるため、ジャケット素材との色のマッチングの問題を解消し、糸のコストを削減することができます。

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渡り糸がありません!

連続的に縫うテーラーの手をそのまま模写していますので、4つ穴平ボタン付けの場合も渡り糸はありません。他のボタン付けミシンでは、渡り糸が残るか、最低2工程(糸切り工程)が必要です。フローティング・ニードル技術によるEBS Mark II ならではの連続した動きによる根巻きボタン付けです。

特徴

ユニークなフローティング・ニードル方式

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“本物のハンドステッチ”を創り出す AMF Reece 社の独自機構により、両端が針先で中央に針穴がある針を上下 2 つの針棒の間でキャッチ・ボールのように移動させ、テーラーの手縫いの場合と全く同じように、糸が 1 針毎に素材を貫通してステッチを形成します。

独立した駆動モーター

7つの独立したモーターの組合せにより、他に類のない縫い品質に加え、広範囲なボタンを取り扱え、種々の縫い様式が可能になりました。

主要な動作はサーボ・モーター駆動で、ボタン付けと根巻きのX-Y動作はステッピング・モーターによって駆動・制御されています。さらにボタン供給、糸のテンション、根巻きの高さ、そしてステッチの深さ調節などにもステッピング・モーターを使用しています。

電子制御による糸テンション調整

糸のテンションもステッピング・モーター制御です。前もって設定したテンションにより、糸はスムーズに供給されます。糸のテンションはボタン付け、力糸、根巻きそして縫い終わりの止め縫いステッチなどの4つの異なる縫製ステップ毎に別々に設定することができます。特に縫製が困難な箇所や薄物地でのボタン付けの場合に、パッカリングなどのほか縫い上りの問題を解消することに重要な役割を果たします。各々の糸のテンションの設定数値は各ボタンのプログラムのメモリーに保存されます。

縫い速度と高い生産性

縫速度はタッチパネルの画面で、100針/分~200 針/分まで調節することができます。高品質な仕上がりを得るために、ボタン付け、根巻き、縫い終わりの止め縫いの縫速度を各々別々に設定することができます。縫い終わりの止め縫いを低速にすると、細番手の糸で縫う場合にも対応できます。

日産生産量は、8時間シフト・4つ穴平ボタン縫いで一着当り3個のボタン付けの場合、ジャケット約500着です。

簡単な糸通し

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エアーシステムにより、ミシン頭部の上部から針穴までの糸通しが容易に行えます。針への糸通しは糸通し装置により行います。5本糸道により異なるサイズ・色・種類への糸替え時に必要な時間を削減し手作業を省くことができます。

このエアー駆動による5本糸道装置から糸は針穴まで運ばれますので素早く糸替えが行えます。また、針穴へは糸通し器により簡単に行えます。

この革新的な糸通し装置は、糸通しに掛かる時間を削減し、わずらわしい手作業をなくし、快適な作業を提供します。

LED照明ランプと位置決めライト

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EBSマークⅡにはLED照明ランプと位置決めライトが装備されています。照明ランプはミシン頭部に埋め込まれており、一般的なランプよりも縫製箇所をより明るく照らします。赤色LEDの位置決めライトは製品のセットが容易に行え、正確なボタン位置を示します。

一般普通糸が使用できます!

専用の特殊ワックス・コーティング糸(蝋引き糸)のみが使用できる従来のモデルと比較して、この新しいEBSマークⅡでは、一般のポリエステル糸で番手30-70<AMF ReeceはGütermannMara糸を推薦>を使用することができるため、ジャケット素材との色のマッチングの問題を解消し、糸のコストを削減することができます。もちろん、専用の特殊ワックス・コーティング糸(蝋引き糸) 番手3、4、5も使用することができます。

作業が容易な縫製環境

EBSマークⅡには、特に縫製品を容易に置くことができる人間工学設計に基づいた低い補助テーブルを装備。縫製テーブルと補助テーブルとの位置はオペレーターに応じて作業し易い高さに調節することができます。

高い安全性

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EBSマークⅡは最も高いEUの要求基準を満たすように設計されています。自動的にスライドするアイガードは、縫製中にオペレーターを保護します。 

オペレーターの右手にある非常停止ボタンは、例えば糸切れや針折れなどの場合に使用します。手による機械のスタートは、誤ってフットペダルを踏むことにより機械が作動する危険性を最小限に抑えるためのものです。すべての縫製機構がホームポジション(原点)にあるときのみ、機械はスタートします。

どのような機械エラーが発生した場合でも、その問題を取り除くための基本的な解決方法をディスプレイに表示します。

高解像度フルカラー液晶タッチパネル画面を装備

5.7インチの LCD高解像度フルカラー・タッチパネルのディスプレイには、数々の新しい縫製機能を組み込んでいます。

分かり易いシンボル・マークを使用していますので、オペレーターの訓練時間は最小限で済み、機械操作は非常に容易です。

ユーザーフレンドリーのアイコンは、ボタンの種類、縫い様式、ボタン付けと根巻きの針数、根巻きの高さ、ステッチの深さ等の設定変更に使用します。

縫製中には、実際に縫っているボタンの設定数値がメイン画面に表示されます。

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タッチパネルの機能

  1. 機械状態の表示
  2. プログラム名
  3. 現在使用中のボタン仕様
  4. 一つ前の機械状態へ戻る
  5. ホームポジション
  6. 糸調子の調整
  7. 力糸とスクイ縫い調整
  8. 縫速度調整
  9. 止め縫い調整
  10. 根巻き調整
  11. メモリー番号
  12. サイクル・モード
  13. 糸通し
  14. ボタンの種類と縫い仕様
  15. サービス・モード(保全)
  16. 生産数量カウンター

標準および簡易式の2種類のサイクル・モードがあります

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標準サイクル縫いモード画面

標準サイクル・モードでは、1つのプログラム内に20種類までの ボタン様式(縫い方式)を設定することができます。

簡易式サイク ル・モードでは、2種類のボタン様式のサイクル縫い用に最適で 縫いたいボタン様式をペダル操作によって切り替えることができ ます。例えば、ジャケットの1つのボタンはスクイ縫いで、そして 2つのボタンは力糸で縫う場合にも即座に対応できます。

EBSマークⅡでは、20種類の標準サイクル・モードと20種類の 簡易迅速サイクル・モードをプログラムすることができます。

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簡易式サイクル縫いモード画面

縫製仕様範囲とボタンの種類

ボタンの種類

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このEBSマークⅡは2つ穴・3つ穴・4つ穴平ボタンとシャンクボタンが可能で、その切り替えはタッチパネルのスクリーン上で縫いのスタイルと共に簡単に行えます。99種類もの異なるボタンの種類と仕様を記憶・登録することができます。

「スクイ縫い」と「力糸」

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EBS マークⅡはステッチを出さない「スクイ縫い」または「力糸」のどちらかを選択できます。力糸を選択すると、見た目にも品質の高い、生地を貫通した 1 針(または 2 針)のステッチが製品の裏側に出ます。スクイ縫いの場合には、製品の裏側にステッチは出ず、糸は貫通せずに生地の内側だけをすくいます。

V字縫いもOK!

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EBSマークⅡでは「V字縫い」が行えます。4つ穴平ボタン付けで工程では、全てのステッチが所定の一ヵ所の位置に縫い付けされますので生地のつまみが出ません。さらに、スクイ縫いとV字縫いを組み合わせることにより、仕上がった製品は特徴的な品質の高い仕上がりが得られます。

しっかりとした根巻き

ボタンはしっかりしたボタンのネックを形成するために自動的に根巻きされます。オペレーターは、根巻きの針数、根巻きの高さ、根巻きの最初と最後の位置などを前もって自由に設定できます。仕様に応じて根巻きの高さは0~8mmまで設定することができます。

ボタン供給装置

EBSマークIIの付属には、種々のボタンに対応する交換可能な5つのボタンホルダーが含まれています。自動調整のピンにより、1つのホルダーで異なるボタンのサイズを使用することができます。他の類似機種とは異なり、ボタンのサイズが異なる毎にボタンホルダーを変更する必要はありません。ボタン供給装置の送り込みスピードはボタンの種類によりタッチパネルにより自由に調整することができます。

生地のセット

新タイプの特殊生地ホルダー(タング)は生地のセットが容易で確実に生地を固定します。生地ホルダーは異なる素材の厚みに応じて自動的に調整され、縫製中はしっかりと生地を保持します。新設計により2つ穴・4つ穴平ボタン用とシャンクボタン用の部品交換はさらに簡便になりました。

止め縫い機能

ボタンが取れたりほつれたりするのを防ぐために、機械には最初と最後のステッチをしっかりと止める機能があります。止め縫いを選択した場合、ボタン付けの前に3針まで止め縫いを行うことができ、さらに根巻き終了後の最後にその中央に貫通して止め縫いを行うことができます。

渡り糸がありません!

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連続的に縫うテーラーの手をそのまま模写していますので、4つ穴平ボタン付けの場合も渡り糸はありません。他のボタン付けミシンでは、渡り糸が残るか、最低2工程(糸切り工程)が必要です。フローティング・ニードル技術によるEBSマークⅡならではの連続した動きによる根巻きボタン付けです。

作業工程およびオプション

作業工程

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  1. 生地セット
  2. 糸通し
  3. ボタン付け
  4. 根巻き

ボタン・生地ホルダー交換キット (オプション)

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ボタンホルダーには、シャンクボタン用と平ボタン用があります。

生地ホルダーには、2つ穴、4つ穴の平ボタン用と、V字縫い用、シャンクボタン・3つ穴の三種があります。