製品案内

工業用ミシン

工業用ミシンとは

Sewing_Machine_Image.png工業用ミシンは、家庭用ミシンとは異なり、高速・高性能で構造がより複雑な為、製造に高度な技術を必要とするもので、縫製企業で生産財として使用される特殊な縫い方をする専用ミシンです。

工業用ミシンは全ての人たちの衣類を始め、いろいろな日常生活の必需品を縫うのに必要不可欠の ミシンであり、この恩恵を受けない人は皆無といえるほど社会の為に大きく貢献しています。

工業用ミシンの特徴

工業用ミシンは家庭用ミシン等と比べ高速での運転が可能で、特に大量生産時には高い生産性を得られます。高品質な工業用ミシンには、縫製品の品質を高め、安定した生産を可能にするための様々な工夫が施されています。加えて、手作業を機械化・標準化するための脱技能化・省力化のための種々の装置を搭載することが可能で、これによりさらに高い生産性と品質を得ることができます。

 

高精度な部品加工・組み立ておよび品質管理の仕組み

Fine parts, assembly and quality control高速で安定した稼働を実現する為、高品質な工業用ミシンの生産には、高精度な部品加工、組み立ておよび品質管理の仕組みが導入されています。工業用オーバーロックミシンには、毎分8,000回転以上の速度で運転が可能なモデルが存在します。毎分8,000回転もの超高速回転で確実に縫い目を構成するには、各パーツが縫い糸を確実に捉えることが重要です。例えば8,000回転のオーバーロックミシンの場合、縫い糸を捉える主要なパーツはほぼゼロクリアランスで7/1000秒毎にすれ違うよう設計されています。主要パーツが衝突することなく超高速で稼働し縫い目を構成できるよう、基幹部品の品質はマイクロメートル単位で管理されています。高精度な部品加工、組み立て及び品質管理の仕組みにより、生産性を高める高速運転を可能にしています。

縫製品の品質を高め、高い生産性を実現する

Fine parts, assembly and quality control高品質な工業用ミシンには、縫製品の品質を高める種々の機構が導入されています。例えば Yamato の SPEED & DRY 技術。アパレル製品の品質を保つ上で縫製機器由来の潤滑油の商品への飛散を防ぐことは大変重要です。しかし、縫製では対象物である素材とミシンとのインタラクションが必要であるため、基幹部品の一部は外部へ露出せざるを得ません。

Yamatoは、超微量給油であっても高速で回転できる設計を世界で初めて実現。最新のコーティング技術と独自のシーリング技術、潤滑部の設計により超微量の給油であっても超高速での回転を実現しています。超微量給油により油をミシンの外に漏らさないため、縫製品に油が飛散することなく高品質な最終製品を実現可能です。

理想の縫い目を実現する

アパレル製品の用途によって必要とされる縫い目の性質は異なります。例えば、非常に伸縮度の高いコンプレッションウェア用の場合、縫い目に求められる伸縮度も非常に大きくなります。Yamato 独自のActive Thread Control (-8)技術は縫い糸の供給量やタイミングを制御することで、縫い目の肌触りや伸縮度などの性質を自在にコントロール。アパレルの機能に適した縫い目を作ることを可能にします。縫製素材の特性や風合いを活かす縫い目を生み出し、着心地やアスリートのパフォーマンス向上に一役買っています。

アパレル製品の品質と生産性を向上させる様々な装置・デバイス

Fine parts, assembly and quality control工業用ミシンにはアパレル製品の品質と生産性を向上させる様々なデバイスを搭載することができます。例えば、高品質なTシャツには、縫い糸を自動的に縫い目に引き込みほつれを防止するバックタックが施されています。Yamatoのバックタック装置は生地端をセンシングし、0.5秒程の間に約10個のアクチュエータを作動させ、糸を空中でコントロールし縫い目に埋め込み一体化。着心地を向上させます。さらに、閂止め工程の削減を可能にすることで生産性を大幅に向上させます。

各種の工業用ミシン

工業用ミシンには大きくわけて、本縫いミシンと環縫いミシンの2種類があります。本縫いミシンは縫い針1本に対し針糸(上糸)とボビン糸(下糸)の2本の糸を用い、ミシン目状の直線の縫い目を構成します。環縫いミシンは、針とルーパーを用いて伸縮性のあるニット生地の縫製に向いた伸度の高い縫い目を形成します。

オーバーロック・安全縫いミシン

AZ8000SD_Front_Transparent@0,5x.png

オーバーロックミシンは生地の端を上下メスで切り揃えながらカットした生地端を 針糸、上ルーパー糸、下ルーパー糸で包むようにして縫うミシンです。生地端のホツレの防止や、伸縮性の大きいニット製品の縫製に多く用いられます。

安全縫いミシンは、オーバーロックの縫い目に2重環縫いの縫い目を組み合わせた複合縫いミシンで、かがり幅の広さと強い縫目が特徴です。

偏平縫いミシン

VF2400-8&VF2500-8_Front_Transparent@0,5x.png

偏平縫いミシンは生地の内側を偏平に縫うミシンです。針の本数や上飾りの有無、針幅の違い等により多様な縫い目が得られます。偏平縫いは伸縮性に富み、強度のすぐれた確実な縫い目を形成します。伸縮性の大きいニット、メリヤス製品に広く使用されている他、縫い目の美しさを強調する飾り縫いとしても多く用いられます。

フラットシーマー

FD-62DRY_Front_Transparent@0,5x.png

偏平縫いミシンの中でも、生地端をカットしながらフラットに縫い合わせる4本針6本糸のミシンを特にフラットシーマーと呼びます。

フラットな縫い目により、ゴロツキのない肌触りの良い着心地が得られます。元々は肌着等に多く使用されていましたが、近年はスポーツウェア等にも多く使用されます。

2重環縫いミシン

VC3845P-348-W01AUT-A60AS3_Machine.jpg

2重環縫いミシンは、伸縮性に富んだ2重環縫いの縫い目を縫製するミシンです。2重環縫いの縫い目は、表から見ると本縫いのように見えますが、裏側は鎖状のループを形成しており、本縫いと比べ伸縮性のある縫い目です。2重環縫いはニット製品全般に広く使用されます。

すくい縫いミシン

CM351_Front_Transparent@0,5x.png

すくい縫いミシンは、表面に縫い目が目立たないよう縫製できる為、スカートやスラックス等の裾上げに多く使用されるミシン です。

単環縫いである為解けやすいのが特徴ですが、Yamato のすくい縫いミシンは自動で残り糸を切ると共にほつれ止めを施すことができる為、糸始末の時間・工数を省くことができます。

千鳥縫いミシン

LG_Front_Transparent.png

千鳥縫いミシンは別名ジグザグ縫いミシンとも呼ばれ、女性の下着に適した、ほつれにくく丈夫でありながら、伸度の高い縫い目を生み出すミシンです。

Yamato の 工業用ミシンおよびその他のアパレル生産装置

製品カテゴリから探す

Knit Sewing Automationニット縫製自動機

Serging Automationサージング・縁かがり縫い自動機

Button Sewing Automationボタン付けミシン・自動機

Overlock & Safety stitchオーバーロックミシン・安全縫いミシン

Interlock / Flatlock偏平縫いミシン

Flatseamerフラットシーマー

Double-chain stitch2重環縫いミシン

Blind stitchすくい縫いミシン

Zigzag千鳥縫いミシン

Deviceミシン用 装置・オプション

Economyエコノミー

Reformリフォーム用ミシン

Seamless Knitting Machineシームレス編み機・装置

AMF Reece重衣料特殊ミシン・自動機

Pack Runner風合い圧縮パックアパレル物流システム

LOIVAボタン付け・ミシン用付帯装置

bierrebi裁断システム

ERBEリンキング

Trimmasterけば切り装置